2020/10/20 更新

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アワノ ヒロシ
粟野 宏
AWANO Hiroshi
職名
助教(転出・退職)

研究分野

  • 人文・社会 / 科学社会学、科学技術史

出身大学

  • 東北大学  理学部  化学第二学科

    1977年03月,卒業

出身大学院

  • 東北大学  理学研究科  化学第二専攻

    博士課程,1982年03月,修了

取得学位

  • 理学博士,東北大学,1982年03月

  • 理学修士,東北大学,1979年03月

  • 理学士,東北大学,1977年03月

所属学会・委員会

  • 日本科学者会議

  • 日本科学史学会

  • 産業考古学会

  • 日本技術史教育学会

  • 国際記念物遺跡会議(イコモス)

  • 国際産業遺産保存委員会(TICCIH)

  • グーテンベルク協会

  • 日本雪氷学会

  • 土木学会

  • 日本表面科学会

  • 高分子学会

  • 比較文明学会

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研究テーマ

  • (1)液体界面のダイナミクス(界面張力の不均衡に起因する液-液界面の巨視的運動,外力下における固体表面のぬれと乾きのダイナミクス,液滴の跳ね返り現象,液晶の配向過程におよぼす界面の効果)  (2)有機分子化合物の結晶電析(ラジカル塩,電荷移動錯体,ハロゲン架橋白金混合原子価錯体など)  (3)有機分子系の電気化学・電子物性(分光光度法による電荷移動相互作用の研究,電荷移動錯体の磁性の研究)  (4)非平衡熱力学および関連分野の思想史(プリゴジンの散逸構造概念の成立過程,自然弁証法の発展過程とプリゴジン)  (5)日本近世・近代のモノづくりにおける在来技術と導入技術との相互作用  (6)南東北における産業遺産の調査・評価・保存(奥羽本線板谷峠鉄道遺産群など)

論文

  • 科学的認識と不可知論-自然科学の到達点をふまえて, 学習の友,2000年4月号 ,2000年01月

    粟野 宏

    共著(海外含む)

  • 奥羽本線板谷峠の産業遺産 (1)-(5), 金属 70 (2)-(6) ,2000年01月

    粟野 宏

    共著(海外含む)

  • 「複雑系の科学」と自然弁証法, 経済,1997年11月号 ,1997年01月

    粟野 宏

    共著(海外含む)

  • プリゴジンの「散逸構造」概念の成立過程をたどる (1)-(5), 学生新聞,1997年1月25日~3月22日 ,1997年01月

    粟野 宏

    共著(海外含む)

  • Electrocrystallization of a halogen-bridged mixed-valance platinum complex, Electrochim. Acta 42(3),1997年01月

    粟野 宏,H. Awano, T. Kumazawa, K. Kasuya.

    共著(海外含む)

  • Highly dimerizable radical cation of 3,3',5,5'-tetramethylbenzidine, Ber. Bunsenges. Phys. Chem., 100(10),1996年01月

    粟野 宏,H. Awano, O. Ichihara, K. Sawada, H. Ohigashi.

    共著(海外含む)

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著書

  • 日本近代化遺産を歩く:産業・土木・建築・機械,近代を語る証人たち,,2001年01月

    粟野 宏,日本ナショナルトラスト編.

  • In situ microscopic observation of nucleation and growth processes in electrodeposition of(BEDT-TTF)2Cu(NCS)2 thin films from a homegeneous solution;Synth. Met. Ⅰ73(2)(1995)(共著).,,2001年01月

    粟野 宏

  • Electrocrystallization of quinhydrone;Bull. Chem. Soc. Jpn. Ⅰ67(6)(1994)(共著).,,2001年01月

    粟野 宏

  • Thin films of(BEDT-TTF)2Cu(NCS)2 prepared by an electrodeposition method;Jpn. J. Appl. Phys. Ⅰ31(6)(1992)(共著).,,2001年01月

    粟野 宏

  • GUIDEBOOK 研究の世界,,1998年01月

    粟野 宏,日本科学者会議編.

  • 無機高分子1:ポリシラン,シロキサン,カルボシラン,シラザン,ホスファゼン,,1992年01月

    粟野 宏,梶原鳴雪,村上謙吉監修.

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科研費(文科省・学振)獲得実績

  • 特定領域研究,2003年04月 ~ 2005年03月,近世東アジアにおける印刷術に関する産業考古学的資料の調査研究

    東アジアは,木版印刷術のみならず,活版印刷術においても先駆的で輝かしい業績を誇っている.グーテンベルク革命にさきだつこと4世紀,西暦1040年ごろ,中国の畢昇は陶磁製の活字(膠泥活字)をつくり,人類史上初の活版印刷をはじめた.1314年,中国の王〓は,木活字をつくり印刷をした.朝鮮では早くも1234年に銅活版印刷がはじめられた記録があり,以後東アジアとしては例外的に活版印刷術がさかんにおこなわれた. 活版印刷術は,16世紀末,2つのルートによって日本にもつたえられた.1つは,豊臣秀吉による朝鮮侵略のさいに,朝鮮から銅活字がもたらされ,徳川家康が17世紀はじめにかけて銅活字や木活字の利用に道をひらいた.もう1つは,16世紀後半に西欧の印刷術がイベリア半島からもたらされた.それは「きりしたん版」とよばれる. このように,西欧の活版印刷術にくらべて,東アジアに活版印刷術が登場したのは時期的に早かったが,東アジア中に普及したとはいえない.グーテンベルクの技術体系が,またたくまに西欧世界にひろまってそれを変革してしまったこととは,あまりに対照的である.そのおもな要因として,しばしば表意・象形文字としての漢字に代表される複雑な文字体系が指摘される.しかしここでは,それにとどまらない技術に内在する要因について考察した. 東西の活版印刷術を比較したときに,もっとも大きなちがいは母型による活字の複製である.グーテンベルクの技術体系では,母型から低融点金属の鋳造により活字が大量生産されるのに対し,東アジアの活版印刷術ではそうではなかった.木活字では,一つずつ手で彫刻されるので,複製としてはきわめて低水準といわざるを得なかった.銅活字にあっても,融点が高いことに加えて,母型には砂型が用いられたので,作業性も鋳造精度も著しく劣る.こうした活字の複製のための母型の事実上の不在が,技術に内在する要因とみることができる.

  • 特定領域研究,2002年04月 ~ 2006年03月,機器製造にみる在来技術と導入技術の融合過程の調査研究

    研究調査は、海外・国内にわたり実施された。国外は、中国・台湾・韓国を対象とした。注目した技術領域は、印刷技術、製鉄技術、陶磁器技術などであった。現地の遺構や文献資料の調査のほか、相手国の研究者との交流を進めた。またこの調査では、我が国で言えぱ人間国宝に相当する韓国の陶芸家から、伝統的陶器の復元についてヒアリングをするなど、実際の技術に関わる人々からも知見を得る努力をした。また国内調査は各地に及んだが、研究グループ全体での調査は、西日本を中心におこなわれた。ここでの調査も主として、製陶、冶金、製鉄技術に中心がおかれた。本年でいえば、新居浜市の別子銅山関系史料ならびに現地の鉱山関係遺構を対象に研究調査が実施された。また関連して愛媛県立の博物館研究者との研究会を開催し、研究交流を行った。また大分では、広瀬淡窓、帆足万里、三浦梅園らに関係する現地において史料調査を行った。また17世紀当時の製陶技術を残す、日田の小鹿田焼の調査を行った。 2004年の夏に北京にて精華大学との共同シンポジウム(日中間の科学技術交流の歴史)を開催した。また2004年度の劉兵・清華大学教授(中国・北京)に続いて、2005年度には馮立昇・清華大学教授との研究交流を行い、日本と中国との間で、相互に影響しあった科学・技術用語に関して実施された。その研究会は、東京(中央大学)と京都(龍谷大学)とで開催された。昨年度までの調査研究を含めて、今年度の調査研究によって科学技術に関する、製陶技術を中心に、中国・朝鮮・日本の相互的役割が明らかになった。また冶金・鉱山技術においては、さらに西欧をも含む広い範囲での交流の歴史を具体的に辿ることが出来た。一般に技術は、進んだ地域から一方向に広がる歴史として記述されていたが、広がるにつれ変容していく様子、また部分的にでもあれフィードバックされていく様子を捉えることが出来たことは、本研究の大きな成果であった。

  • 基盤研究(C),1992年04月 ~ 1994年03月,分子超伝導体薄膜の電気化学的作製と評価に関する研究

    本研究は,κ-(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2塩に代表される分子超伝導体の薄膜を電気化学的な方法により得ることを目的とする.また,そのための基礎的な知見として,いくつかのイオンラジカル塩の電析機構を明らかにする. (BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2塩の電析を試みた.κ型結晶を含む膜は容易に得られるが,κ型結晶がよく配向した緻密な膜を得ることはきわめて困難であった.膜の形態は電流密度および電極の空間的な配置に強く依存する. また,(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2塩の電析における結晶核生成・成長の過程を明らかにするため,in situの顕微鏡像を観察し,VTRで録画した.光学的な観察のため,電着には通常の不均一な懸濁液のかわりに,均一な溶液(BEDT-TTF/CuSCN/KSCN/18-crown-6/1,1,2-トリクロロエタン)を用いた.銀参照電極に対し3.0Vを10秒間印加したのちに,2.0Vを印加した場合のin situ顕微鏡画像をみると,顕微鏡の分解能以下の小さな核が無数に生成し(1×1μm^2に1〜2個以上),数分以内にそれらのうちのいくつかが成長をはじめ,周囲の比較的小さな核を取り込みながら成長を続けることがわかる.これは“Ostwald ripening"として知られる現象の例である. イオンラジカル塩の電析と物性に関する知見を集積して,“分子結晶の電析の科学"を確立することは重要である.(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2以外の塩として,次の2つの系を調べた.(1)芳香族ジアミンのイオンラジカル塩の物性,(2)ヒドロキノンとp-ベンゾキノンの電荷移動塩キンヒドロンの結晶電析.

 

担当授業科目

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相談に応じられる分野