2020/01/09 更新

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ナカニシ タツヤ
中西 達也
NAKANISHI Tatsuya
生年
1953年
メールアドレス
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研究室電話
023-628-4791
 
研究室FAX
023-628-4834
 

研究分野

  • 人文・社会 / 教育工学

  • 人文・社会 / 外国語教育

学外略歴

  • 山形大学,名誉教授,2019年04月 ~ 継続中

 

研究テーマ

  • 効果的な外国語(英語)教育の実現に向け,外国語(英語)教授(教育)メディアの研究を行っている。(1)外国語(英語)教育への適応可能性に鑑み,新たに現出したメディアのメディア特性を明らかにしようとする。(2)外国語(英語)教育への適応が考えられるメディアを学習者に適用した場合における学習者に及ぼす効果(影響)を実験的に明らかにしようとする。(3)産学共同で研究を行っている。

論文

  • 「成人用外国語(英語)音声情報処理能力検査の開発研究の意義と教育・臨床への応用について」科学研究費(基盤研究(A))研究成果報告書『成人の外国語音声聴取能力のデーターベース化とこの能力を補償する受聴システムの研究』課題番号:07558270。, 科学研究費成果報告書,山形大学教育学部,1998年11月

    中西 達也, 中山和男・冨田かおる・山口常夫・中西達也

    共著(海外含む)

  • 「伝達速度制御による外国語(英語)音声・視覚情報の効果的提示方法に関する考察」科学研究費(基盤研究(B))研究成果報告書『外国語(英語)音声・視覚情報の伝達速度制御システムの英語教育への適用可能性の研究』,科学研究費研究成果報告書,山形大学教育学部,1998年03月

    中西 達也,山口常夫・中西達也

    共著(海外含む)

  • 「聴音速度・発話単位長を2要因をした英語教材のリスナビリティ公式の研究」科学研究費(基盤研究(C))研究成果報告書『2要因(発話速度・発話単位)配置計画法による英語教材のリスナビリティ公式の研究』課題番号:07680251。,科学研究費研究成果報告書,山形大学人文学部,1997年03月

    中西 達也,冨田かおる・中山和男・山口常夫・中西達也

    共著(海外含む)

  • 「音声速度変換処理装置の教育システム機器への展開」科学研究費(試験研究(B))研究成果報告書『外国語(英語)音声の時間軸制御による新しいリスニング教育・学習システムの開発研究』課題番号:04558042。,科学研究費研究成果報告書,山形大学教養部,1995年03月

    中西 達也,中西達也・三崎正之・山口常夫

    共著(海外含む)

  • 「s処理音声で英語の単語間に生じる音連続現象を含む語句を呈示した場合の考察」科学研究費(一般研究(B))研究成果報告書『音声速度変換処理システム(s処理)の英語教育への適用可能性の研究』課題番号:04451142。,科学研究費研究成果報告書,山形大学教養部,1994年09月

    中西 達也

    共著(海外含む)

  • 「音声速度交換処理(s処理)システムの評価-英語再認実験による習熟度別考察-」,筑波英語教育第14号,筑波英語教育学会,1993年03月

    中西 達也,中山和男・山口常夫・中西達也・冨田かおる

    共著(海外含む)

  • 「外国語(英語)教育・学習システム構築におけるメディアとしての音声速度変換処理システム」(日本教育工学会研究奨励賞受賞研究),『日本教育工学会第8回講演論文集』日本教育工学会,1992年09月

    中西 達也,中西達也・山口常夫・冨田かおる・中山和男・鈴木良二・三崎正之

    共著(海外含む)

  • 「外国語の聴解に影響を及ぼす要因について-聴単位と発話速度-」,『山形大学紀要(人文科学)』第12巻第3号,1992年01月

    中西 達也,中山和男・冨田かおる・中西達也・山口常夫・鈴木良二・三崎正之

    共著(海外含む)

  • 「外国語音声の知覚に影響を及ぼす要因について-時間軸伸長とピッチ-」,『山形大学紀要(人文科学)』第12巻第2号,1991年01月

    中西 達也,中西達也・中山和男・山口常夫

    共著(海外含む)

  • 「外国語音声の時間軸伸長による呈示方法の操作とその知覚に及ぼす影響にについて」,『語学ラボラトリー学会30周年記念国際大会発表論集』,1990年07月

    中西 達也,中西達也・中山和男・山口常夫・鈴木良二・三崎正之・五月女典子

    共著(海外含む)

  • 「文字手書き板を使用する外国語教育システムの提案」,『外国語教育論集』第11号,筑波大学外国語センター,1989年03月

    中西 達也,中西達也・中山和男

    共著(海外含む)

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学術関係受賞

  • 日本教育工学会1993年度研究奨励賞,1993年05月,日本国,日本教育工学会,中西達也

科研費(文科省・学振)獲得実績

  • 挑戦的萌芽研究,2012年04月 ~ 2015年03月,アクションリサーチを活用したパフォーマンステスト(英語スピーキング)の開発・検証

    本研究では,学校現場での利用を目指し,アクション・リサーチの手法を活用して開発した半直接テストの有用性を検証した。また,「発話の流暢さ」「発話された英語の正確さ」「プロソディーの正確さ」の3点からなる評価項目を持つ。本テストの有用性は,多相ラッシュ測定を用いて,妥当性,信頼性,実行可能性の3点で検証した。結果として,構成概念妥当性,表面妥当性が確認された。また,2人の評価者間信頼性と評価者内信頼性も確認された。さらに,テスト実施にかかった時間から実行可能性が確認された。結論として,本テストの有用性が確認され,高等学校におけるパフォーマンス・テストの実施率を改善する可能性が示唆された。

  • 基盤研究(B),2006年04月 ~ 2009年03月,動画(字幕含む)の提示時間軸処理システムの外国語(英語)教育への適用可能性の研究

    映像教材に挿入される字幕は, それがクローズド形式(字幕の表示・非表示の切り替えができる)であるDVDの普及にとももない, 英語教育においても活用されている。
    本研究では, 学習者要因としてストループ効果に着目し実験を行った。実験では, 字幕提示の有無にかかわらず, ストループ干渉効果がみられない学習者ほど, 聴解テストの点数が高くなることが観察された。このことは, 学習者のレベルとは別に, 学習者の特性を考慮して字幕提示をする必要性を示唆している。
    一方, 長期間経過後の字幕提示における効果では, 字幕ありvs.字幕なしの実験で, 提示直後には字幕ありのグループにおける聴解の度合いが高かったが, 3箇月後には, 逆に, 字幕なしのグループの聴解の度合いが高くなった例が観察された。字幕提示と長期記憶保持との関係を学習・教育上考慮する必要性が示唆された。

  • 基盤研究(B),2002年04月 ~ 2005年03月,3波長赤外線光空間伝送システムの外国語(英語)教育への適応可能性の研究

    本研究は,3波長赤外線光空間伝送及びノートパソコンを用いることにより,教授者及び学習者が赤外線空間伝送のサービスエリア内に入るだけで,任意のグルーピングでマルチメディア・ITを活用できる,教授システムの研究であった。
    このシステムは,光拡散方式の赤外線伝送を用いて実現されている。1つの波長は教授者から学習者へのNTSC(National Television Standards Committee)信号のアナログ伝送に用いられる。アナログ伝送であるために,教授者から学習者への信号伝達に遅延は起こらない。2つの波長はIEEE802.3 10BASE-Tで採用されているCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)に用いられる。したがって,信号の衝突の検出において,無線LANに用いられているCSMA/CA(CSMA with Collision Avoidance)と比して極めて有利である。
    このシステムでは,従前の提示方法と同一の,教授者が学習者に教材を一斉に提示することと,学習者が自分自身の操作により教材の再生を制御することの,2つの機能併せ持つことになる。新たな問題として,どちらに効果があるのかの解析が必要である。
    結論としては、LL教室やパソコン教室といった特別の設備を学校内に設備することなく、赤外線伝送LANを普通の教室の天井に設置し、そのサービスエリアに、赤外線伝送LANに対応するノートパソコンを持ち込むことで、自由なレイアウトでマルチメディア及びITを活用できる教授システムを構築できる可能性を拓いたということがいえる。

  • 基盤研究(B),1998年04月 ~ 2001年03月,赤外線光空間伝送LANの外国語(英語)教育への適用可能性の研究

    本研究は,教室内で,教授者1対学習者群が自由なレイアウトで運用可能な,教授システムの研究であった。このシステムは,光拡散方式の赤外線伝送LAN及びノートパソコンを用いることによって実現された。このLANは、IEEE802.3 10BASE-Tで採用されているCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)が用いられている。したがって,信号の衝突の検出において,無線LANに用いられているCSMA/CA(CSMA with Collision Avoidance)と比して極めて有利である。
    システム上では,いわゆるパソコン教室用の,教授者のパソコンと学習者(群)とのパソコンが情報の伝達を行うためのソフトが稼働している。さらに,それに加え,教授者学習者間での音声双方向伝達の機能が付加されている。このことにより,4技能,即ち,「読む」「書く」「聞く」「話す」に対応する機能がシステム上で実現できることになった。
    同時に,システムの間題点が確認された。それは,教授者学習者間の双方向音声伝達が,リアルタイムではないことであった。国際電話や衛星放送で音声のズレがあるとコミュニケーションがとりにくいものであるが,本システムでは1秒を超えるずれが確認された。
    結論としては,LL教室やパソコン教室といった特別の設備を学校内に設備することなく,赤外線伝送LANを普通の教室の天井に設置し,そのサービスエリアに,赤外線伝送LANに対応するノートパソコンを持込むこと,で,自由なレイアウトの教授システムを構築できる可能性を拓いたということがいえる。

  • 基盤研究(B),1998年04月 ~ 2001年03月, 赤外線光空間伝送LANでの外国語(英語)教育・学習システムの開発研究

    本研究では,光拡散方式の赤外線伝送LAN及びノートパソコンを用いて,教室内で自由なレイアウトでの設置が可能な教授システムの研究を行った。システムの特徴は次の通りである。
    ・IEEE802.3 10BASE-Tで採用されているCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)を用いている。信号の衝突の検出において,無線LANに用いられているCSMA/CA(CSMA with Collision Avoidance)と比して極めて有利である。
    ・教授者と学習者(群)の構成である。
    ・いわゆるパソコン教室用の,教授者のパソコンと学習者(群)のパソコンとが情報の伝達を行うためのソフトが稼働している。
    ・パソコン教室のソフトに,教授者学習者間の音声双方向伝達の機能が付加されている。
    研究の結果,4技能,即ち,「読む」「書く」「聞く」「話す」に対応する機能がシステム上で実現できることが判った。同時に,システムの問題点が確認された。それは,教授者学習者間の双方向音声伝達が,リアルタイムではないことであった。国際電話や衛星放送で音声のズレがあるとコミュニケーションがとりにくいものであるが,本システムでは1秒を超えるずれが確認された。
    結論としては,LL教室やパソコン教室といった特別の設備を学校内に設備することなく,赤外線伝送LANを普通の教室の天井に設置し,そのサービスエリアに,赤外線伝送L州に対応するノートパソコンを持込むことで,自由なレイアウトの教授システムを構築できる可能性を拓いたということがいえる。

  • 基盤研究(B),1995年04月 ~ 1997年03月,外国語(英語)音声・視覚情報の伝達速度制御システムの英語教育への適用可能性の研究


    今回の研究を通して判明した知見は下記の通りである。
    1.多くの先行研究で懸念されている「多重チャンネル・モード」による教材提示の否定特性が相対的に観察されたが,被験者のレベルに併せて提示方法を最適化することにより,否定特性をうち消すことのできる可能性のあることが判明した。
    2.実験結果に鑑み,初級学習者はCC字幕に集中しやすくSV処理を施した映像効果が低いと思われ,SV処理映像は中・上級者レベルで効果を発揮すると考えられる。
    3.キュー画像の効果が今回の実験で確認されたことにより,音声のみならず,画像情報にもストーリー理解に重要な要素が多く含まれていることが判明した。
    映画の字幕部分は,平均して2秒程で消えてしまう。学習者は,その僅かな間に提示された語句の認識・解釈作業を行い,同時に画像及び音声理解のための情報処理を行っていることになるが,自ずからの限界があり理解不足が生じる。この点が従来指摘されている多重メディア学習がもたらす欠点(多重チャンネル間の相互干渉)であろう。しかし,今回の実験で用いた「SV処理音声・SV処理画像・英字幕・キュウ-画像」の概念を基に訓練を行えば,理解力増進につながるものと考えられる。これらの効果を解明するためには縦断的(longitudinal)な研究機関を設け,長期的展望に立ち,追跡調査を行うのが今後の第一課題である。また学習者が映像を視聴する際に、例えば本稿の実験で提示を行ったように、音声、画像、字幕、キュー画像等のどれに一番注意を払うかの視聴ストラテジーと内容理解度の関係を解明する必要がでてきた。また学習者の語学レベルそれぞれに適した認知型と多重メディア学習過程との関係の解明も必要である。

  • 試験研究(B),1992年04月 ~ 1995年03月, 外国語(英語)音声の時間軸制御による新しいリスニング教育・学習システムの開発研究

    (1) s処理が教育システムと極めて融合しやすいこと,また,その使用方法を外国語教育での例を中心に述べた。
    (2) 映画やビデオなどの素材において,一体となっている音声情報と映像情報の両方に対し,同時に速度変換処理を施し,時間的に同期が取れている両情報を一緒に提示することの,学習上における相乗作用について,並びに,このシステムの使用例を述べた。
    (3) 従来の線形速度変換処理アルゴリズムをさらに発展させた非線形速度変換処理アルゴリズムを提案し,英語母語話者によるその処理音声の自然さについての評価実験では良好との回答を得ている。
    (4) 調音速度と発話単位の長さの2要因が聴解に及ぼす影響について調べる実験により,s処理により発話速度を遅くした刺激と音声分析システムによりポ-ズを挿入し発話単位を短くした刺激はオリジナルに100%の処理を施した刺激よりも聴解の度合いが向上するという結果を得た。また2要因の効果の度合いの比較では,発話単位の聴解への影響の度合いの方が大きい傾向が観察された。
    (5) 従来,音声科学とリスニング研究は互いに深い関係がありながらもそれぞれが独自の発展を遂げてきた。ここでは音声科学の知見をとりいれた外国語リスニング学習を考察した。
    (6) 呈示速度の増減が聴覚記憶容量(聴単位長)に及ぼす影響を解明すべく研究を行った。音声の刺激長の測定は15秒未満の刺激はカワイ音声分析システムで,15秒以上の刺激はs処理システムで測定した。実験結果は,単語刺激では速度比0.70のとき,聴単位長の伸長が観察されたが,文刺激では有意な差は観察されなかった。単語刺激のときは,音韻セグメント長の伸長により音響的手がかりの抽出能力が向上したためであると考えられる。

  • 一般研究(B),1992年04月 ~ 1993年03月,音声速度変換処理システム(s処理)の英語教育への適用可能性の研究


    外国語語音聴力の劣化の度合いの測定について、純音の精密聴力検査及び語音聴力検査を行った。外国語の聴解や電話交換など日常的に語音聴取に注意を向けている被験者では良い成績が得られたが、一般の被験者では純音、語音ともに劣化が観察された。これを踏まえた効果的聴解訓練方法の解明について、S処理で時間軸伸張、圧縮音声を呈示して訓練効果を観察した。母語では希な聴力障害が、外国語学習においては個人差がきわめて大きいことが明らかになった。速聴の効果についても考察を行った。
    多種の素材の音声分析を行い、S処理を施した英語音声と自然な発話との比較を行った。発話速度の3要因(調音速度、ポーズ平均長、ポーズ頻度)のうちポーズ頻度の違いが最も大きく異ること、またこの違いは自然な発話のポーズ頻度の変動内であることを数値によって示した。
    音声面のみの聴解、記憶保持、及び内容理解には自ずと限界がある。しかし、学習に求められる多感量的アプローチ(multi-sensory approach)の概念に則り、映像情報をS処理音声と同時に呈示することで、聴知覚の限界閾を高めることのできる相乗作用を一部確認することができ、難解な音声現象の効果的な教授に資する大きな可能性を持つと言えよう。
    記憶保持に関して、語が連続して発音される場合の語尾の子音と語頭の母音(CV)の音連続の現象に着目して実験を行った。S処理によって段階的に変化させた音声(速度比100→90→80→70→100%)を聴取した被験者群の方が原音声(100%)のみを聴取した被験者群より確認テストの得点が上昇する傾向が観られた。
    これらを英語教育に適用できれば、S処理により、効果的な授業に繋げられる可能性があると考えられる。

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担当授業科目

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